IMADR通信
NEWS LETTER
-
No.201
特集:北京+25
ジェンダー平等を求める女性たちの興奮が渦巻いた北京女性会議から今年で25年となる。2020年の今、日本では、夫婦別姓の法的認知を求める法廷での闘いが今も続いている。性犯罪の加害者は「暴行・脅迫」の要件に守られ、その一方で多くの被害者は声をあげることもできず、自責の念にさいなまれている。アメリカで始まった #Me Too 運動は一瞬にして世界を駆け巡った。韓国で社会現象となった「82年生まれ キム・ジョン」は日本でも大きな反響を呼び、今後、17の国・地域で出版される。そして今年3月8日の国際女性デーに、世界の女性たちはグローバル・ストライキを呼びかけている。女性の働きが歴史的に過小評価されてきたことに、「女性が止まれば世界は止まる」と声をあげる。北京女性会議から25年、世界のジェンダー平等はどうなったのだろう。この特集で考えたい。
ジェンダー平等を求める女性たちの興奮が渦巻いた北京女性会議から今年で25年となる。2020年の今、日本では、夫婦別姓の法的認知を求める法廷での闘いが今も続いている。性犯罪の加害者は「暴行・脅迫」の要件に守られ、その一方で多くの被害者は声をあげることもできず、自責の念にさいなまれている。アメリカで始まった #Me Too 運動は一瞬にして世界を駆け巡った。韓国で社会現象となった「82年生まれ キム・ジョン」は日本でも大きな反響を呼び、今後、17の国・地域で出版される。そして今年3月8日の国際女性デーに、世界の女性たちはグローバル・ストライキを呼びかけている。女性の働きが歴史的に過小評価されてきたことに、「女性が止まれば世界は止まる」と声をあげる。北京女性会議から25年、世界のジェンダー平等はどうなったのだろう。この特集で考えたい。
目次
- 今 ジェンダー平等は
- 「北京+25」東アジア女性フォーラム開催
- ジェンダー平等は家庭から
- 夫婦別姓はなぜ叩かれるのか
- 日本の性暴力被害者支援・ワンストップ救援センターの役割
- インターネット上の差別に対する規制
- イギリスの難民支援団体の活動─実際に関わって見えたこと
- ジュネーブ便り:国連人権システムのジェンダー・パリティ
- 本の紹介:『ヤンキーと地元』
- IMADRからのお知らせ
発行:2020年2月12日