課題と活動
世系に基づく差別
DESCENT BASED DISCRIMINATION

世系に基づく差別は、日本では部落、南アジアではダリット(カースト制度のもと社会の最下層に置かれてきた集団)が受けている差別をさします。国連は、世界で4億人以上に影響を及ぼしているこの差別を「職業と世系に基づく差別」と名付け(2000年)、職業と世系に基づく差別の効果的撤廃のため原則及び指針案(2006年)を作成しました。それ以降、ダリットや部落民による根強い働きかけにより、国連はさまざまな調査を行い、報告や勧告を出してきました。SDGsのもと、ダリットは「誰一人とり残さない」世界の実現のために、社会の最下層におかれているこれら人びとの権利の尊重と平等な参加を求めています。IMADRは2001年よりIDSN(国際ダリット連帯ネットワーク)、2013年よりADRF(アジア・ダリット連帯フォーラム)に参加をして、国際レベルおよびアジアレベルでこの差別がもたらす人権問題に連帯して取り組んでいます。