2023.06.27

#EndCasteDiscrimination のグローバルなひろがり

グローバルサウスアジアにおける #EndCasteDiscrimination の飛躍
この数ヶ月間、主要な南アジアのディアスポラ・コミュニティにおけるカースト差別をなくすためのキャンペーンが勢いを増してきた。アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアの反カースト差別の運動団体や活動家は、ターゲットを絞ったアドボカシーを実施し、世界に点在する南アジア系コミュニティでカースト差別を受けてきた人たちの保護と法的手段を確保するという目標に向けて大きな前進を遂げた。
 
アメリカのマイルストーン  シアトルからカリフォルニアへ
シアトルは2023年2月、カーストによる差別を公式に禁止する米国初の都市となった。シアトル市議会が可決したこの条例は、カースト差別を人種、性別、宗教など他の理由による偏見と同等に扱っている。この運動は、あるハイテク企業でカーストに基づくハラスメントがあったという事実が発覚し、大きな議論と反対運動が起きたことがきっかけとなり、条例化が推進された。
アイビーリーグの名門校であるコロンビア大学も、差別禁止方針の中でカーストを保護の対象分類として追加し、学生にとってより包摂的な環境を作るための重要な一歩を踏み出した大学の1つとなった。アメリカでは、最近、カリフォルニア州立大学、ブラウン大学、ハーバード大学、ブランダイス大学などがカースト差別を禁止しました。
こうした流れのなか、カリフォルニア州でも画期的なカースト差別撤廃法案が、5月5日州議会にて全会一致で可決された。この知らせを、カースト差別撤廃を唱える活動家や運動団体がそろって歓迎した。この法案は、カースト差別に直面している個人をこれまでにない形で保護するものであり、職場の多様性にとって重要な勝利となる。

カナダでの進歩
同じように、カナダのバーナビー市も、カースト差別と闘うための措置を採用した。バーナビー市は画期的な動きとして、カーストを保護対象分類として公平性の政策に盛り込んだ。これは、カースト差別の被害者を法的に保護するだけでなく、これまであまり議論されてこなかったカナダにおけるカーストに基づく偏見の問題にも光を当てる。この機運は、カナダの反カースト差別の団体が現場におけるカースト差別を撤廃するために取り組んできた活動の成果である。

カースト差別と闘うオーストラリア
オーストラリアでも、カースト差別の脅威が高まり、近年、カースト差別の問題がクローズアップされるようになった。これも、カースト差別に反対する活動家たちのたゆまぬ努力によるものだ。彼・彼女らは、南アジア系ディアスポラの下位カースト出身者が直面する偏見や社会的排除に対して声を上げている。

グローバルな取り組み
カースト差別に対処するには、世界的な関心と協力が必要である。なぜなら、この問題は南アジアに限ったことではなく、南アジアのコミュニティが存在する所であれば、世界のどこであれ起こりうるからだ。さらに、カースト、ジェンダー、そして宗教の要素が交差し状況を複雑にしており、この問題に対する包括的で配慮ある対応が求められている。イギリスにおけるヒンドゥー至上主義グループの出現は、この活動に携わる多くの活動家にとってもう一つの大きな懸念事項として指摘されている。これらのグループは、カーストは文化的な構成要素であり、法律で対処する必要はないと主張し、反カースト差別の闘いを妨害している。

しかし、こうした挑戦はカースト差別を撤廃するという決意を揺るがすものではない。それどころか、世界中の活動家や運動団体の堅い決心にさらなる拍車をかけている。
カリフォルニア州では、カースト差別の禁止を求める請願書が数多くの賛同署名を集め、この根深い偏見を根絶するというカリフォルニアの人々の決意をさらに強固なものにした。
カースト差別との闘いは複雑であるが、アメリカ、カナダ、オーストラリアでのこれら動きは、正しい方向への一歩を踏み出したことを意味している。道はまだ長いが、変化の歯車が動き出したことは確かだ。

<国際ダリット連帯ネットワーク(IDSN) 2023年5月23日付 ネットニュースより>

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