AIの発展がめざましい。けれどAIの世界について私たちはほとんど知りません。近年では、人間が作ったAIが時に偏見や差別の助長につながるという指摘もされています。一方で、差別は数世紀にわたり人間社会に居続けています。IMADRは差別、とりわけ人種差別をなくすためにさまざまな活動に取り組んでいますが、人種差別の問題にとってAIとはどのような存在になるのか?という大きな問いが立ちふさがっています。それを学ぶための第一歩として、2020年3月25日、IMADRは『AIと差別』のシンポジウムを開催しました。
このブックレットはそのシンポジウムをほぼ全編書き起こしたものです。古くて新しい「差別」と「AI」がどうつながるのか、それを知る手がかりに、本書をぜひお読みください。
<目次>
用語解説
第一部 基調講演&コメント
<基調講演> AI時代の差別と公平性 成原慧
<コメント1>「AIと差別」という問題系 明戸隆浩
<コメント2> 統計的差別について 堀田義太郎
第二部 パネルディスカッション
【パネリスト】成原慧×明戸隆浩×堀田義太郎
【司会】宮下萌
第三部 付録
「国際的な議論のためのAI 開発原則」(2017 年7 月)・「AI 利活用原則」(2018 年8 月)・参考文献・資料
2020年7月発行/70ページ/定価 1000円+税
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