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人種差別をなくすために ー 日本の課題と次の国連審査

2026.02.25

 人種差別撤廃条約(ICERD)
・世界中から人種差別を撤廃するために作られた  国際人権条約。
・国連総会により1965年に採択、1969年に発効。
・2026年1月現在、締約国は182カ国。
・日本は1995年に加入。
・締約国は、条約を国内で実施する義務がある。

 人種差別撤廃委員会(CERD)
・締約国の条約実施を監視する機関。
・締約国の実施状況を定期的に審査、必要な措置  を勧告。
・審査には市民社会も情報提供などで参加可能。

 CERDの日本審査
・1995年の加入以降、これまで4回の政府報告書  審査が行われた。
・数多くの勧告が出されてきたが、日本による  条約やCERD勧告の実施は望むようには進まず。
・未解決の問題に関しては、同じ勧告が繰り返し  出ている(詳しくはこちら)。
・2025年、CERDは日本の次回審査に向け、事前  質問リスト(LOIPR)を作成し、日本政府に  送付。

1995年 日本が条約に加入
2001年 第1・2回審査
2010年 第3ー6回審査
2014年 第7ー9回審査
2018年 第10・11回審査
2025年 第12-14回審査のためのLOIPR採択
20??年 第12-14回審査
CERDによる日本審査ー今後の流れ

・2025年12月、CERD が LOIPR を採択し、日本政府に送付。
・日本政府は1年以内に書面(第12-14回報告書)で返答。
・政府報告書提出後(1〜2年以内)に日本審査。
・審査に際して、市民社会からCERDに情報提供ができる。

2025年12月 事前質問リスト採択
2026年12月 日本政府、書面返答(第12-14回報告書)提出
2028~29年 人種差別撤廃委員会による日本審査(見込み)
*市民社会からの情報提供が可能
CERDのLOIPRで取り上げられている日本の問題
個人通報制度の受託
包括的な人種差別の定義
・ヘイトスピーチ解消法の改正
・特別措置の実施
・裁判における条約の直接適用
包括的差別禁止法と救済制度
独立した国内人権機関
庇護申請者の退去強制、永住権取り消し
部落差別解消推進法、戸籍情報濫用
国籍や在留資格と公的プログラムへのアクセス
マイノリティ、先住民族の意思決定への参加
差別・憎悪・扇動行為の犯罪化
・4条a), b) の留保撤回
・ヘイトスピーチ解消法の改正
・公人によるヘイトスピーチ
・ネットヘイト
ヘイトクライム防止、捜査・起訴・救済
入管措置に対する移民・難民の苦情処理制度
外国籍者の地方参政権や公務員就任権
就学支援金制度からの朝鮮学校の排除
雇用における差別、均等待遇
育成就労制度
先住民族(アイヌ・琉球)の権利
マイノリティの子どもの教育
移民女性労働者の不当解雇や強制帰国
「慰安婦」問題の永続的解決
CERD勧告(2018年)の実施状況 (NGOによる評価)
◯ 実施された
▲ 取り組んでいるが不十分
✖️ 取り組んでいない
問題評価
直接・間接的人種差別を禁止する、具体的で包括的な法律の制定❌
パリ原則に基づいた、独立した国内人権機関の設置❌
条約4条留保の撤回❌
ヘイトスピーチ被害者に対する充分な救済の提供❌
包括的人種差別禁止法の制定❌
ヘイトスピーチ、差別・暴力の煽動の禁止、加害者の裁判❌
インターネットやメディアにおけるヘイトスピーチへの対策🔺
警察官向けのヘイトスピーチ・ヘイトクライム研修❌
ヘイトスピーチ、ヘイトクライム、暴力煽動の調査と制裁❌
ヘイトクライム・スピーチ被害者の細分化された統計❌
ヘイトクライム、ヘイトスピーチ、暴力煽動撤廃の行動計画❌
ヘイトクライム、ヘイトスピーチの根本的原因への取り組みと啓発❌
琉球民族の先住民族としての権利、女性に対する暴力、安全確保の措置❌
部落民との協議に基づいた部落民の定義❌
部落差別は世系に基づく差別(条約1条)❌
部落差別解消推進法の実施のための措置、効果に関する情報❌
土地、雇用、結婚における部落差別と撤廃の取り組み❌
特措法以降の、部落民の生活実態と改善対策❌
戸籍データ濫用事件の捜査、訴追、加害者制裁❌
在日コリアンの地方参政権と国家公務員就任❌
永住者の地方公務員や教員の地位に対するアクセス確保❌
朝鮮学校差別(高校無償化からの排除含む)に対する措置❌
コリアン女性の複合差別やヘイトスピーチからの保護❌
警察によるレイシャルプロファイリング❌
複合差別の被害女性の実態把握や調査、統計❌
先住民族やマイノリティ女性の意思決定参加の確保❌
先住民族やマイノリティ女性に対する暴力への効果的対策❌
被害者中心アプローチによる、慰安婦問題の包括的解決❌
移民の住宅・教育・医療・雇用機会への平等なアクセスの確保❌
外国籍者の住居および雇用への平等なアクセス🔺
ホテル・レストラン等、民間施設での差別対策🔺
技能実習制度の適切な実施、実習生の保護❌
一部の永住外国人に対する、出国前許可要件(再入国許可制度)の撤廃❌
旧植民地出身者の国民年金制度からの除外、障害基礎年金受給資格の認知❌
庇護申請の十分な考慮、入管収容期間の上限設置、代替措置優先、就労許可❌
人身取引対策強化、人身取引の犯罪化、加害者捜査・訴追・処罰🔺
条約 14条における、個人通報制度の受諾❌

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