2020.08.6

人種差別撤廃委員会の開会セッションで共同口頭声明を発表

新型コロナウィルスのパンデミックを受け、国連人種差別撤廃委員会101会期は8月4日から7日までの日程でオンラインで開催されています。IMADRは、開会セッションにおいて市民社会組織を代表し、共同口頭声明を発表しました。


コロナ・パンデミックは脆弱な立場に置かれているコミュニティや、人種差別を受けているコミュニティに、より大きな影響をもたらしています。口頭声明では、2020年ネルソン・マンデラ年次講演会で、アントニオ・グテーレス国連事務総長が述べた、「私たちは皆な同じ海に浮かんでいる。しかし、ある者は豪華なヨットに乗っており、ある者は漂流物にしがみついている」という言葉を引用し、人種差別撤廃条約が保護しようとしているのは、まさに漂流物にしがみついている人たちであると指摘しました。そして、新型コロナウイルスの対応でこれら人びとが差別されたり置き去りにされないよう、条約締約国に促すよう委員会に求めました。

また、インターネットなどデジタル通信へのアクセスにおいて人種間で格差が生じている事実を踏まえ、委員会のオンライン開催により、NGOなど市民社会組織が条約審査などへの参加の機会を損なわれないよう、今後工夫や対応をとるよう求めました。

開会セッションと声明読みあげの動画はこちら

共同口頭声明の日本語訳全文はこちら

英語原文はこちら

Archive