反差別国際運動は、マイノリティ問題に関するヴァレンヌ国連特別報告者とトム・ラントス研究所が開催したマイノリティ問題に関する第一回アジア太平洋地域フォーラムに共催団体として協力・参加をしました。「マイノリティの教育、言語および人権」をテーマにした第一回の地域フォーラムは、9月20日・21日の2日間、タイのバンコクで開かれました。
フォーラムはマイノリティの言語教育に焦点を絞り、①マイノリティの言語教育に関連する権利、②マイノリティの言語教育に求められる公共政策、③マイノリティの言語の教育あるいは言語による教育の効果的実践、の3つの課題別に分科会を設定し、2日間にわたり協議を行いました。IMADRジュネーブ事務所の小松泰介は②の分科会のモデレータを担当しました。また、インドネシア、オーストラリア、インド、そして日本を含む地域の計8ヵ国から政府関係者、研究者、教育実践者そしてNGO活動家などが分科会の発題者として招かれました。日本からは朝鮮学校における言語教育の実践と課題に関する発題者として在日本朝鮮人人権協会の朴金優綺さんが招かれました。
最後に協議の内容を反映した勧告案が採択され、11月末にジュネーブで開催される同タイトルの国連マイノリティ・フォーラムに提案されます。