ダリットの人権擁護者と国連人権専門家、カーストとジェンダーの複合差別の問題に声をあげる- IMADR 国連人権理事会でサイドイベント
2019年6月25日、IMADR、IDSN(国際ダリット連帯ネットワーク)およびその他の人権団体は、国連人権理事会第41会期の会場で、ダリット女性とジェンダーの複合差別に関するサイドイベントを開きました。発言者は女性に対する暴力に関する国連特別報告者であるドゥブラヴカ・シモノビッチさん、ネパールのフェミニスト・ダリット協会(FEDO)事務局長のレニュ・シジャパティさん、そしてインドのダリット人権全国キャンペーン(NCDHR)のエビラミ・ジョシースワランさんでした。進行役はインドのNGOピープルズ・ウォッチのヘンリ・ティパーンさんが務めました。
ドゥブラヴカ・シモノビッチさん
カースト差別とジェンダー差別と闘っている人たちには、利用できる国連のメカニズムはすべて使い、具体的な事例を通報するよう奨励します。
レニュ・シジャパティさん
ネパールではレイプ被害者の20%はダリット女性であり、被害者の80%がレイプされた後に殺されています。 そのうえ、被害者が裁判に訴えたり政府に対応を求めることはほとんどありません。
エビラミ・ジョシースワランさん
インドではカーストに基づく差別を禁止する法律や規制がいくつもあるものの、その実施には大きな問題があります。カースト差別をなくすのは、ダリットだけの責任ではありません。世界中の人びとの責任です。ダリットの権利は人権です。
この記事の全文はこちらから⇒ https://imadr.net/wordpress/wp-content/uploads/2019/07/SE-briefing.pdf
サイドイベントは次の国際人権NGOの協力をえて開催されました。
Minority Rights Group International
Human Rights Watch
Anti-Slavery International
Lutheran World Federation
CIVICUS: World Alliance for Citizen Participation
Franciscans International
写真・情報提供:IDSN(国際ダリット連帯ネットワーク)