2024.04.9

人種差別撤廃委員会第112会期が始まりました

人種差別撤廃委員会は、2024年4月8日から26日まで第112会期を開き、アルバニア、メキシコ、カタール、モルドバ、サンマリノの審査を行います。

先日、新たに選出された4人の委員: Pela Boker-Wilson氏(リベリア)、Jian Guan氏(中国)、Chrispine Gwalawala Sibande氏(マラウイ)、Abderrahman Tlemcani氏(モロッコ)、そして新委員長の Michal Balcerzak氏(ポーランド)を含む新たな委員会が誕生しました。

開会挨拶の中で、人権高等弁務官事務所の市民的、政治的、経済的、社会的および文化的権利部長及び事務総長代表の Wan-Hea Lee 氏は、今日の世界は、多くの課題に直面していると述べました。同委員会によると、人種主義との闘いにおいて、多くの場所で後退が見られました。中でも、マイノリティ、アフリカ系の人々、アジア系の人々、先住民族、そして庇護希望者や難民を含む移民は特に弱い立場にあります。各国は、あらゆる形態の人種差別の撤廃に関する国際条約およびダーバン宣言・行動計画の下での国際人権上の義務および約束を履行することが極めて重要なことが確認されました。

また、植民地主義と奴隷制の根強い遺産が世界各国に影響を及ぼしており、特にアフリカ系の人々が直面する特有の課題があることを強調しました。彼らは、憎しみのない未来への道を切り開く重要な存在です。この人種差別撤廃条約は採択から60年近くが経過しましたが、その適切性は変わらず、人種差別撤廃委員会の法的指導と行動は極めて重要です。

*審査の予定は以下の通りです。なお、記載の時間はヨーロッパ時間であり、日本よりも7時間遅れているのでご注意ください。カッコ内より、国別レポートをご覧いただけます。

  • メキシコ(CERD/C/MEX/22-24): 4月9日10時-18時
  • サンマリノ(CERD/C/SMR/1): 4月11日15時-17時及び12日10時-12時
  • アルバニア(CERD/C/ALB/13-14):4月16日15時-18時及び17日10時-13時
  • カタール(CERD/C/QAT/22-23): 4月17日15時-18時及び18日10時-13時
  • モルドバ(CERD/C/MDA/12-14): 4月18日15時-17時及び19日10時-12時

*詳しいプログラムは112会期のウェブページよりご覧いただけます。

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