「子どもの権利ってなあに?」と題する絵本が出ました。原本はフランス語版です。扉をあけたら権利をもつ子どもたちの世界が広がります。COVID-19パンデミックの挑戦が続くなか、子どもにも大人にも読んでもらいたい一冊です。
国連子どもの権利委員の大谷美紀子さんが推薦の言葉を寄せてくださいました。
『子どもが思わず手に取りたくなるようなこの素敵な絵本を通して、一人でも多くの子どもが、子どもの権利条約に興味を持ってくれることを願います。』
<絵本より抜粋>
本書は、子どもが権利を持つとはどういうことかについて伝える絵本です。食べ物を得る権利に始まり、水を飲む権利、家に住む権利、学校に通う権利、暴力を受けない権利、きれいな空気を吸う権利など、たくさんの権利について取り上げています
こうした権利は地球上に住むすべての子どもが持つものです。「肌の色が違っても、小さくても大きくても、お金持ちでもそうじゃなくても、この国で生まれてもほかの国で生まれても」持つ権利なのです。すべての人がこうした権利を尊重することに大きな意義があります。
この絵本が紹介しているのは、人権という概念です。とりわけ、国連子どもの権利条約で取り上げられている子どもの権利について説明しています。この条約が制定された後、世界中で子どもの権利についての意識が高まりました。しかし、豊かな国であれ貧しい国であれ、子どもの基本的なニーズを満たしていない国がたくさんあります。
この絵本は、子どもたちに伝わるように、著者であるアラン・セールが子どもたちに直接話しかけるような言葉遣いで書かれています。オレリア・フロンティの生き生きとしたイラストからは、子どもの権利が大事なものであるというだけでなく、特別なものでもあることが伝わってきます。
文・アラン・セール 絵・オレリア・フロンティ
訳・福井 昌子 監訳・反差別国際運動(IMADR)
発行:㈱ 解放出版社
定価2500円+税 こちらから➡お買い求めいただけます。