スリランカ 宗教的マイノリティに対する攻撃
爆破攻撃の被害者に哀悼の意を表し、速やかで適切な政府の対応を求む。
2019年4月26日(金)
反差別国際運動(IMADR)は、2019年4月21日の復活祭に起きた一連の爆破攻撃におけるすべての被害者とスリランカの人びとに、心より哀悼の意を表します。コロンボ、ネゴンボ、バティカロアでの爆破攻撃により250人以上が命を奪われ、500人以上が負傷したと報道されています。私たちは、これほどまでに深刻な結果をもたらした攻撃を強く非難します。同時に、スリランカ政府に対して、事件の調査を迅速かつ公正に行い、すべての責任者を処罰するよう強く求めます。
IMADRは、これまでも懸念されてきたスリランカにおける宗教的マイノリティ(いかなる宗教であれ)に対する攻撃が、再びこのような形で起きたことを重く受けとめています。IMADRは、宗教的マイノリティに対するヘイトクライムの加害者の処罰、憎悪や暴力の扇動への対処、そして国内の宗教間の調和の促進を求め、これまでもスリランカ政府に対して具体的で効果的な措置をとるよう繰り返し促してきました。事件発生以降、特定の宗教的マイノリティを標的とした憎悪に満ちた言説がスリランカ社会に広まっていると報告されており、非常に懸念されます。IMADRはスリランカ政府に対し、国内のすべての宗教的マイノリティの安全と尊厳を保障する措置を迅速にとるよう求めます。
スリランカ政府は温存してきた不処罰の慣行に今こそ終止符を打ち、事件の全容を明らかにすべきです。それこそが被害者およびその家族、そしてスリランカのすべての人びとが抱く恐怖と不安に応えることになります。同時に被害者とその家族に対して必要な支援を迅速に提供すべきです。
反差別国際運動(IMADR)
声明(日本語)のダウンロードはこちらから➡︎ statement_ eastersundayattacks_srilanka_japanese
英語の声明はこちらへ➡︎ https://imadr.org/statement-eastersundayattacks-srilanka-24april2019/