■アメリカ合衆国での死刑執行(10月16日)
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は、10 月 17 日にアメリカ合衆国で予定されていた2件の死刑執行について、同月16日、懸念を表明しました。
「私たちは、アメリカ合衆国で2人の男性が間もなく処刑されるという事態に深刻な懸念を抱いています。これは、先月12日間に5つの異なる州で6人の処刑が行われたことに続くものです。この処刑のペースの増加は、非常に憂慮すべきことです。」
「私たちは、いかなる状況下でも、死刑制度に反対します。死刑は、基本的人権である『生命』の権利と相容れず、無実の人の処刑という許しがたいリスクを高めます。また、犯罪抑止効果もほとんどないという証拠があります。」
2件のケースのうち、テキサス州での処刑は、法的手続きの結果、執行の直前になって裁判所によって差し止められました。他方、アラバマ州での死刑は執行されました。
日本では、死刑の執行が知らされるのが執行の直前のため、このような差止めのための法的手続きを行うこと自体が困難になっています。
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Concern over impending executions in the USA
■人権を守るための方法 – 芸術 (10月16日)
メキシコシティでは、建物の壁がカラフルに塗りわけられたり、意見表明や広告のために壁に直接描かれた絵が街中でよく見られます。
そんなメキシコシティにある市場で、人権を主題にした壁画が展示されています。
「アートは、アイデアを強化し、今日起こっていることを明確にするのに本当に役立つと思います。私は、メキシコで侵害されていると思う権利について考えました」と、メキシコ人イラストレーターでストリートアーティストのエバ・ヒメネス・ブラカモンテス氏は、ラテンアメリカ最大の市場の壁に描いた28 x 28 mの壁画について語りました。
『All rights, all people』と名付けられたこの壁画は、メキシコシティの Central de Abastos 市場に展示されています。「この絵画を通して、強制失踪、食糧への権利、教育、文化、移民、差別、人種差別など、メキシコの現実に関連するトピックの本質を捉えたい。」と彼女は語りました。
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The art of defending human rights
■イランの人権状況に関する特別報告者として、佐藤舞さんが任命され、2024 年 8月1日からそのマンデートを開始しています。
翻訳・抄訳: 反差別国際運動(IMADR)