■ 第17回マイノリティフォーラム開催(11月28日)
11月28日、29日の2日間にわたりジュネーブで開催されたマイノリティフォーラム。その開会式で、ヴォルカー・テュルク国連人権高等弁務官は次のように述べました。
「多様性は世界を豊かにしてきました。多様性は生命をたぎらせ、マイノリティは世界を成す万華鏡の欠かせない一部です。今日、公的空間におけるマイノリティの声について本質的な問いが投げかけられています。マイノリティはどのように代表されるのか?誰がマイノリティの声を伝えるのか?そして、マイノリティが真に声をあげ、意見を表明できる社会を築くにはどうすればいいのか?私たちは分断され、二極化し、不平等な世界に生きており、多くの政治的、経済的指導者たちは、世界的な問題をマイノリティに対する怒りへとすり替えています。マイノリティの声を否定することは、マイノリティのさらなる権利を否定する第一歩であり、存在を不可視化し、社会への参加を妨げます。それはまた、ステレオタイプを永続させ、偏見をたきつけ、敵意を煽動する、醜悪で誤ったマイノリティの表象も生み出すでしょう。これは卑劣で短絡的であり、明らかに間違っています。マイノリティをスケープゴートにするのは目くらましの政治の一つであり、社会問題や経済問題の解決にはなりません。私たちは、マイノリティが自らの言葉で語れるようにし、それに真摯に耳を傾けなければいけません。各国は、マイノリティ・グループの公的空間への実質的な参加とアクセスを確保し、公的領域における公正な代表性を積極的に促進することによって、道を拓かなければなりません。」
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HC Türk addresses Minority Forum: “Diversity is the fuel of life”
■ 高齢者の人権享有に関する国連独立専門家、マレーシアを訪問(12月10日)
高齢者の人権享有に関する国連独立専門家のクラウディア・マラーは、マレーシア政府の招待を受け、12月9日から20日まで同国を訪問する予定です。訪問中、独立専門家は、同国における労働市場へのアクセス、社会保障、年金、医療保険、その他の社会的保護において高齢者が置かれている状況を評価します。また、年齢に基づく差別、年齢主義、公共生活への積極的な参加の機会などについても取りあげ、女性、障害者、先住民族、LGBTI、被拘禁者、異なる民族背景をもつ人など、特定のグループの経験と高齢化がどのように交差するのかを調査します。さらに、社会の変化が家族に及ぼす影響を調べるために高齢者介護施設を訪問します。これらを通して、同専門家は、高齢者の権利保護に関する現行の政策や法律、および今後の取り組みなどを調査します。同専門家は首都クアラルンプールとサラワク、ペナン、ペラ各州に行き、州当局、国家人権機関、国連機関、高齢者施設、高齢者支援に取り組む市民社会組織、学識経験者、高齢者と面会する予定です。
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UN expert on human rights of older persons begins visit to Malaysia
翻訳・抄訳:反差別国際運動(IMADR)