2018.03.29

国連人権理事会サイドイベント「移住の循環と若者」(3月14日)

国連人権理事会37会期において、IMADRはイタリアに本部を置く国際NGOであるVISおよびその他NGOと移住の循環と若者」に関するサイドイベントを3月14日に開催しました。

HRC37_Circular Migration and Youth_14March2018

このイベントでは、欧州連合から助成を受けてVISとパートナー団体がアフリカや中南米の若者を対象に実施している移住に関するプロジェクトを紹介しました。プロジェクト対象国の一つであるセネガルからは、貧困などの過酷な状況から抜け出すためにヨーロッパを目指して危険な移動をする若者が多く、中には途中で命を落とす若者も少なくありません。プロジェクトではこの現状に対し、イタリアのシェルターに収容されたセネガルの若者に対し持続可能な農業や手工業などの職業訓練を実施した後、彼らが地元のコミュニティに戻った際にそれらの訓練を生かした事業を始めるための支援および訓練を現地で行っています。これにより、移住の要因の一つである働き口の不足の解消に貢献し持続可能な事業を創出すると共に、ヨーロッパへの移住における実際のリスクや危険をプロジェクトの受益者が自身の経験を基に伝えることで蔓延している移住に関する誤った情報を正す役割も果たしています。

イベントではVISおよびパートナー団体からのプロジェクトに関するプレゼンテーションに加え、プロジェクトの受益者であるセネガルのセニーさんおよび現地のコミュニティのリーダーから発言がありました。

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