2021.01.27

ジェンダーに基づく暴力と闘う16日間キャンペーン:ネパールからの報告

国連が呼びかけた「ジェンダーに基づく暴力と闘う16日間」キャンペーン(11月25日〜12月10日)に合わせ、ネパール・フェミニストダリット協会(FEDO)はダリット女性と少女に対する暴力と差別に関する報告書を発表し、ジェンダーに基づく暴力の撤廃をめざし、さまざまなプログラムを実施しました。その一部をご紹介します。

ダリット女性と少女に対する暴力と差別に関する報告書
12月6日にFEDOはダリット女性と少女に対する暴力と差別に関する調査の報告会を行いました。この調査はロックダウン中にダリット女性が直面した問題や暴力の形態を明らかにするために、2020年4月から10月にかけて行われました。
調査の結果、報告されただけでも789人のダリット女性がさまざまな形態の暴力の被害にあい、その内497人がレイプ未遂や性暴力を経験したことがわかりました。レイプされた後に殺害されたダリット女性は4人にのぼりました。

2020年12月6日に行われた報告会

啓発プログラム                               バンケ地区では女性や少女に対する暴力撤廃の取り組みへの連帯を示すホワイトリボンが配布されました。FEDOダンガディ支部はダリット女性に対するジェンダーに基づく暴力と差別についての啓発プログラムを開催しました。また、第一線で活動するダリット女性のリーダーたちを招き、性暴力についてのオリエンテーションが行われ、学校では学生に対する教育プログラムが実施されました。

ホワイトリボン活動

メディアを通して                            12月10日の人権デーには、新聞やラジオ、そしてテレビ局などメディアを通した啓発活動を行い、ダリット女性と少女に対する暴力と差別に関する問題についてとりあげてもらうことに成功しました。

ジェンダーに基づく暴力についてとりあげたラジオ番組


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