資料室
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国連人権理事会 21 会期(9/10-9/28, 2014)
人権理事会第 21 会期が、9月10 日から28 日まで計3週間、ジュネーブにある国連欧州本部で開催され、以下のような 67 の報告書が提出、議論されました。
国連人権機関と協力する人権活動家に対する報復やビジネスと人権に関する国連事務局長報告、人権教育や民主主義と人種主義などについての国連人権高等弁務官報告、また現代的形態の奴隷制についての特別報告者や傭兵に関する作業部会、極度の貧困と人権に関する特別報告者、先住民族の権利に関する特別報告者と専門家機関、人権理事会諮問委員会や普遍的定期審査 (UPR) 作業部会によるもの
それぞれの報告書は国連人権高等弁務官事務所のウェブサイト(英語)からダウンロードできます。
また会期中には国連機関と協力する人権活動家に対する報復や、先住民族の司法・正義へのアクセス、ネルソン・マンデラ国際デーなどについて3つのパネル討論が開催されました。さらに会期末には以下のような計 33 の決議が採択されました。
ビジネスと人権、強制失踪、衛生と安全な飲料水、極度の貧困と人権に関するガイド原則、先住民族の権利、世界人権教育プログラム、人種差別撤廃条約についての補完基準、伝統的価値の理解と人権の促進などについてのテーマ的なものと、イエメンやマリ、シリア、スーダンと南スーダン、ソマリアなど国別の状況に関するもの。採択された決議・決定・議長声明は、国連人権高等弁務官事務所のウェブサイト、英語)からダウンロードできます。
同会期における IMADR の活動
○書面声明
・「 UPRにおけるインド2度目の審査フォローアップ、カースト差別への取り組み」 (A/HRC/21/NGO/67)
※NCDHR(ダリット人権全国キャンペーン)、IDSN(国際ダリット連帯ネットワーク)との協力で提出 声明67(英語、PDFファイル)
・「スティグマ、不可触性とカースト差別」(A/HRC/21/NGO/68)
※NCDHR(ダリット人権全国キャンペーン)、IDSN(国際ダリット連帯ネットワーク)との協力で提出 声明68(英語、PDFファイル)
・「スリランカ:監獄における人権侵害」(A/HRC/21/NGO/69)
声明69(英語、PDFファイル)
・「日本:琉球民族の人権の侵害‐軍事化」(A/HRC/21/NGO/70)
※琉球弧の先住民族会(AIPR)と共同提出 声明70(英語、PDFファイル)
・「日本:琉球民族の人権の侵害‐米軍関係者による事件・事故」 (AHRC/21/NGO/71)
※琉球弧の先住民族会(AIPR)と共同提出 声明71(英語、PDFファイル)
○口頭声明
「議題3 水と衛生に関する特別報告者との相互対話」、「議題4一般討論」の枠で2つの口頭声明を発表しました。
・議題3、9月12日:スティグマと差別について
・議題4、9月17日:スリランカの人権状況と琉球民族の人権状況について
○サイドイベントの開催
・9月12日、午後4時~6時:「スティグマと不可触性:カーストに基づく人権侵害の根本原因と徴候」
IMADR主催、Anti-Slavery International、Asian Legal Resource Centre、Pax Romana、World Council of Churches、Lutheran World Federation、Minority Rights Group International、NCDHR、IDSN共催
・9月13日、午後4時~6時:「人権擁護家に対する報復」
IMADR主催、Pax Romana、Women in Governance (WinG)共催
・9月17日、午後4時~6時:「軍事化の問題と先住民族の権利」
IMADR主催、Hawaii Institute for Human Rights、琉球弧の先住民族会共催
・9月19日、午前10時~午後12時:「スリランカの人権-UPRと残された課題」、
IMADR主催、Asian Forum for Human Rights and Development (FORUM-ASIA)、Pax Romana共催
○共同署名
・平和に関する権利についての共同書面声明に署名
・ 議題3、一般討論で発表された人権教育NGO作業部会の人権教育に関するNGO共同口頭声明に署名