2024.04.30

【要約報告】人種差別撤廃委員会 第112会期

2024年4月8日に開幕した人種差別撤廃委員会112会期が4月26日に閉幕しました。この会期では、アルバニア、メキシコ、カタール、モルドバ、サンマリノの審査が行われました。また、フランスとジョージアから提出されたフォローアップ報告書の検討も行いました。

早期警戒、緊急措置手続のもとでは、スーダンにおけるスーダン軍と迅速支援部隊間の敵対に起因するエスニック・バイオレンスの増加に関する決議を採択しました。委員会は政府に対し、さらなるエスニック・バイオレンスと人種差別的ヘイトスピーチを防ぐことを要求しました。また、スーダン軍、迅速支援軍、そして同盟軍に対し、即時停戦と国際人権法および国際人道法に対する違反や濫用、特に民族的出身に基づく暴力を直ちにやめるように要求しました。

委員会は同会期中、北マケドニアへの強制送還に関連し民族的出身を理由に医療を受けられないリスクに関し、スイスに対する個人通報事案の審査も行いました。委員会はこの事案に条約違反が見つからなかたと結論づけました。しかし、締約国に対し北マケドニアへの送還の際の医療支援および第二起草者が締約国に滞在している間に必要なケアへのアクセスを保障するように求めました。

委員会は人種差別と健康の権利に関する一般的勧告37の策定を進めており、書面意見の検討が行われました。113会期(2014年8月)において採択ができるよう第2草案を進めています。また、移住労働者の権利委員会(CMW)と共同で草案している一般コメントに関して話し合いました。

委員会の公開会議の要約はこちら、ウェブキャストビデオはこちらから視聴可能です。総括所見およびその他会期に関する文書はこちら

国別審査を少し紹介します。

アルバニア

アルバニアは4月16・17日に委員会と対話を行い、報告書の審議をしました。委員会は、スポーツにおける人種差別と闘うためのアルバニアの法律に留意する一方で、イタリアとの亡命協定や、ロマとエジプトの人々を認識し、受け入れる方法に関して懸念を示しました。

メキシコ

メキシコは4月9日に委員会と対話を行い、報告書の審議をしました。委員会は、メキシコが以前の勧告を実施したことを称賛し、マヤの鉄道プロジェクトなどの環境プログラムが先住民族に与える影響について質問しました。

カタール

カタールは4月17・18日に委員会と対話を行い、報告書の審査をしました。委員会は、奴隷にされたアフリカの人々のための記念碑を称賛する一方で、移住労働者に対するHIV検査の義務づけとカファラ制度として知られるスポンサーシップについて質問しました。

モルドバ共和国

モルドバ共和国は4月18・19日に委員会と対話を行い、報告書の審査をしました。委員会は、人権に関する韓国を実施するための専門委員会をモルドバ共和国が設置したことを称賛しました。一方で、議会における少数民族の代表とロマの調停者の役割に関する問題提起をしました。

サンマリノ 

サンマリノは4月11・12日に委員会と対話を行い、報告書を審査しました。委員会は、サンマリノが国内人権機関の設立を発展させたことを評価する一方、肌の色と世系に基づく差別を禁止する法律の整備とオンライン上のヘイトスピーチ防止に関して質問をしました。

委員会の次回会期(113会期)は、2024年8月5日から8月23日まで開催され、ベラルーシ、ボスニア・ヘルチェコビナ、イラン、イラク、パキスタン、イギリス、ベネズエラの審査が予定されています。

Archive