IMADR-JC通信 179号
特集:国連審査と日本の人種差別問題
2014年の夏は日本にとって人権姿勢が厳しく問われる季節となった。7月には市民的および政治的権利に関する国際規約(自由権規約)の実施に関する第6回日本審査、そして8月には人種差別撤廃条約の実施に関する第3回目の日本審査が行われた。今回、IMADR-JCは人種差別撤廃NGOネットワーク(ERDネット)とともに、これら2つの審査にNGOレポートを提出し、ブリーフィングやロビー活動、審査傍聴など、ジュネーブ現地での活動に参加をした。また現地におけるNGO間の活動の調整も行った。両審査では、日本における人種差別の諸問題についてそれぞれの委員から厳しい質問や意見が出された。審査に基づいて出される総括所見は、自由権が7月24日に、人種差別撤廃委員会は8月29日に公表された**。以下に両審査の全体的な報告を行う。さらに、ヘイト・スピーチ、朝鮮高校無償化除外、「慰安婦」問題と性奴隷、部落、移住者の問題に関する勧告の意義について、ジュネーブにおける一連のNGO活動に参加された方々に報告をしていただく。
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特集:国連審査と日本の人種差別問題
発行:2014年10月2日