女性の権利は人権であると宣言され、ジェンダー平等と女性のエンパワメントを目ざした行動綱領が採択された北京会議(第4回世界女性会議、1995年)からもうすぐ25年経とうとしています。同会議は世界の女性の大きな勇気となり、その後、草の根のNGO活動はもとより、国の政策や国連など国際機関のプログラムにも進歩がもたらされました。しかしその一方で、ジェンダー平等政策に対する世界的なバックラッシュをはじめ、女性たちには逆風も吹き荒れました。
こうしたなか、アジア太平洋地域 北京+25 CSOフォーラム(市民社会組織フォーラム)が11月24・25・26日、タイ、バンコクで開催され、35カ国250団体から300人のフェミニストが集まりました。オープニングは、世界的に女性のスペースが狭められたという確認から始まりました。
#FeministsWantSystemChange (フェミニストは制度の変革を求めている) のもと、怒り、希望、行動へとつないだフォーラムは、毎日さまざまなテーマのワークショップで構成されました。IMADRは、アイヌ女性、在日コリアン女性、インドのダリット女性による「共に変化を作った二五年」と題したワークショップを開き、不可視化から可視化、そして意思決定への参加について問題提起をし、共同と協力による変化を呼びかけました。
3日目の最終には、全体の総意としてステートメントが採択され、翌日から始まった北京+25閣僚会議に提出されました。(ステートメントはこちら→ https://apwld.org/civil-society-statement-on-beijing25-review-intergovernmental-meeting/)
ジェンダー平等とともに世代間平等もキーワードとなったこの CSOフォーラムは、地域からの多数の若い世代のフェミニストの熱気にあふれていました。ネパールから参加した視覚障害をもつ女性の「私は25年も待てない。今すぐ変化を!」の声に大きな拍手が起こりました。