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国連人権アップデート No.30 ラテンアメリカとカリブ海諸国で環境擁護者を保護する/今、この場所で - 気候変動と人権に関する対話 

2025.06.06

 「私は自然に対する深い尊敬の念を持って育ちました。幼少期から自然資源と生物多様性の価値を学ぶことができました」。ボリビアの国立公園レンジャーでアマゾン熱帯雨林の保護活動家であるマルコス・ウズキアーノ・ハワードは言います。
 ボリビア北部の先祖代々の知恵と森の中で育ったウズキアーノは、その遺産を人生の道へと変えました。土地、生物多様性、そしてそこに住む人々を守ることを使命としているのです。
 「母と祖母が私たちに尊敬の念について教えてくれました。自然から何かを使う時は許しを請わなくてはならないと。なぜなら木々は生き物だからです」とウズキアーノは言います。
 しかし、その請いが彼を組織的なハラスメント、不当な解雇、脅迫の標的にしました。
「非常に豊かなアマゾンの生物多様性は、違法採掘や他の危険により脅かされています」と彼は述べました。彼は、地域におけるアマゾン生物多様性への脅威——違法採掘、森林火災、森林破壊——を報告してきました。これらは、外部勢力との対立を引き起こすだけでなく、彼が勤務するボリビア国立保護地域サービス(SERNAP)内での嫌がらせにもつながりました。本来ならば、SERNAPは彼の主張を支持するはずであるとウズキアーノは述べました。

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Escazú Agreement: Protecting environmental defenders in Latin America and the Caribbean

 シンシア・ホウニウヒは、海面上昇と極端な気象現象がコミュニティの存続そのものを脅かしているソロモン諸島で育ちました。
 「気候変動は現実であり、私たち全員に影響を及ぼしています。今この瞬間も、私の島の住民は防波堤を建設しています」と、太平洋諸島気候変動対策学生連合の会長であるホウニウヒは述べました。
ホウニウヒは、太平洋諸国が国連総会に決議案を提出し、国際司法裁判所に対し、気候変動の文脈における国家の法的義務(人権法を含む)に関する助言的見解を求めるよう促す学生キャンペーンを主導しました。
 太平洋地域の若者の声が、6月5日の世界環境デーに開催される24時間グローバル総会における主要な課題の一つとなります。この総会は、気候変動と人権をテーマにした「Right Here, Right Now Global Climate Summit」(6月4日~7日)の一環として開催されます。サミットは無料であり、登録したすべての方が参加可能です。オンラインとイギリス・オックスフォード大学での対面形式で同時開催されます。

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Right Here, Right Now: A global dialogue on climate change and human rights

翻訳・抄訳  反差別国際運動(IMADR)