2021年10月1日に開催した第30回ヒューマンライツセミナーの報告をまとめたブックレットを発行しました。
【目次】
はじめに・・・3
ヒューマンライツセミナー当日配布資料・・・6
現代的形態の奴隷制に関する国連の取り組み(小保方智也)・・・9
移民労働者は現代奴隷?ーローテーション政策に持続可能性はあるか(旗手明)・・・19
サプライチェーンにおける現代奴隷の問題(佐藤暁子)・・・37
執筆者プロフィール・・・52
●発行:2022年6月
●52ページ
●定価: ¥800+税
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『世界には奴隷状態のもと働いている人が4,000 万人いると言われている。強制労働、債務労働、人身取引、児童婚など、異なる形態をとる現代奴隷の慣行の被害者の多くは、女性、子ども、そして社会的に脆弱な立場にある人びとだ。人、モノ、資本の自由な移動のうえに成り立つグローバル経済は、これら労働者の犠牲なくしては成り立たない。現代奴隷の問題は世界そして日本に存在する。反差別国際運動(IMADR)はこの重大な人権問題をテーマに第30 回ヒューマンライツセミナーを2021 年10 月1 日に開催した。
本書はセミナーにお招きした、現代的形態の奴隷制に関する国連特別報告者の小保方智也さん、外国人労働者の人権問題の専門家である自由人権協会の旗手明さん、そしてビジネスと人権の専門家である弁護士の佐藤暁子さんによる報告をまとめたものである。この場を借りて、あらためて3 人の登壇者にお礼を申しあげる。
2020 年から2022 年5 月の現在に至るまで、間断なくコロナパンデミックが世界を襲っている。コロナ禍は、とりわけ現代奴隷の被害者にさらに深刻な影響をもたらしている。本書『現代的形態の奴隷制――存続し変化する21 世紀の人権問題』が、現代世界のこの問題を書き留める記録になることを願う。』
「はじめに」より