国連
国連人権アップデート No.32 希望と移住のイラスト/ベトナム 一部犯罪に対する死刑廃止
■希望と移住のためにイラストを描く 7月1日
移住は人類の歴史と同じくらい古い。移住は本質的に複雑であり、人々はさまざまな理由で、時にはそれらが相互に関連した複層的な理由で移住をします。移住は、必ずしも常に個人の自由な選択によるものでもありません。
効果的な移住管理には、人権課題を増やすのではなく、それらに対処する繊細なアプローチが必要です。制限的で単純化された政策は、出発地、通過地、目的地のそれぞれの国において苦難を引き起こす可能性があります。さらに、移住に関する有害な物語は、「この人たちは権利享有に値しない。私たちのコミュニティに入れるべきではない」とほのめかし、恐怖、分断、排除を助長します。
正規の移住の道筋を作り、これを強化することは、国家が人権を尊重し、個人が安全に目的地に到着し、尊厳を持って生活し、権利を完全に享有できるようにするために不可欠です。このような道は、人々が影から抜け出し、子どもたちを学校に通わせ、医療にアクセスし、正義を追求するのを可能にします。これらは家族の再統合を可能にし、子どもの最善の利益を優先し、コミュニティの繁栄へとつながります。
エリザベスの物語を通じて、国連人権高等弁務官事務所は、アクセス可能で安定的で、尊厳ある入国と滞在の経路の重要性を示しています。彼女の経験は、人びとが直面する脆弱性に対応するために、拡大され包摂的な経路の必要性を浮き彫りにしています。
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■ベトナムで一部犯罪に対する死刑を廃止 6月27日
国連人権高等弁務官事務所の歓迎の言葉
「ベトナム議会が水曜日(註:2025年6月25日)、スパイ活動、横領、麻薬の違法輸送などの一部の犯罪について、死刑を廃止する決定を全会一致で採択したことを歓迎します。これらの法改正は7月1日に施行される予定で、死刑が適用可能な犯罪の数が18 から10 に削減されます。私たちは、ベトナム当局に対し、この歴史的な投票を契機に、すべての犯罪に対する死刑の完全廃止に向けたさらなる措置を講じるよう強く促します。また、その間、死刑が適用される残りの犯罪に対する死刑の執行を一時停止する措置を実施するよう、当局に奨励します。」
記事全文はこちら Viet Nam: Parliament votes to abolish death penalty for some offences
翻訳・抄訳 反差別国際運動(IMADR)