IMADR通信
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特集:人種差別とコロニアリズム ~受け継がれるもの

参院選後も「外国人」をめぐる「問題」が「議論」され続けている。去る、10月21日に発足した高市内閣は、「外国人政策」を担当する閣僚を設けた。徹底的な管理を前提に、この社会からの追放も厭わない。そんな姿勢に、植民地主義の残滓を見てしまうのは荒唐無稽だろうか。
反省や責任、過ちの清算や記憶の継承を捨て置いて、馬車馬のように邁進するのではなく、丁寧に、粘り強く、過去と現在に向き合う姿勢がいまこそ求められている。
わたしたちは何を受け継ぎ、あるいは何を受け継ぐことができずに、ここに至っているのか。差別のない公正な社会を構想するためのヒントをともに探したい。
国連での人種差別撤廃条約採択60年、日本の加入30年にあたる特集第3弾では、連綿と続き、そして絡み合っている人種差別とコロニアリズムに焦点をあてる。