2019.09.18

ヒューマンライツセミナーを開催しました(9/12)

「アイヌ・琉球の言語を知るー国際先住民族の言語年にー」をテーマに開催した第28回ヒューマンライツセミナはー、9月12日に盛会のうちに終了しました。490人の参加者が集まり、アイヌ語と琉球の言語について、そして世界の先住民族の言語の維持と活性化について考えるセミナーとなりました。

国連先住民族の権利に関する専門家機構の元委員であるアレクセイ・ツィカレフさんは言語は「文化遺産」ではなく「権利」であり、言語の活性化が先住民族の文化やコミュニティの維持や発展の根幹を成すと強調されました。琉球諸語の研究者でその活性化にも取り組む沖縄キリスト教学院大学の新垣友子教授は、琉球諸語とは何か?そして方言ではなく言語である理由などを報告されました。また、自らもアイヌ民族で、ラジオ講座やYoutubeなどを通じてアイヌ語の普及に取り組む関根摩耶さんはアイヌ民族の文化や歴史を紹介した後、アイヌ語の特徴や現状について報告されました。

セミナー後半のディスカッションでは、会場からの質問に答え、現代社会においても先住民族言語が使用され続けるために新しい単語を生み出したり、インターネット空間で使用するなど新たな取り組みが始まっていることなどが議論されました。IMADRでは今回のヒューマンライツセミナーに合わせてIMADRブックレット18「先住民族の言語の権利ー世界と日本ー」を発行し、資料として配布しました。ブックレットの詳細はこちらをご覧下さい。

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