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『見えない手錠』を外す、狭山事件の再審を求める!
5月23日、狭山事件の再審を求める市民集会が、日比谷野外音楽堂で開催され、約1,200人が集まりました。62年前のこの日は、当時24歳だった石川一雄さんが女子高校生殺害の容疑で不当に逮捕された日であり、えん罪を晴らすための石川さんの長い闘いが始まった日でもあります。
日本の刑事司法制度の欠陥と、部落差別の根強さを浮き彫りにするこの事件で、裁判のやり直しを訴え続けた石川一雄さんは第3次再審請求の結果を待たずして、2025年3月11日に亡くなりました。そして、一雄さんの遺志を受け継いだパートナーの石川早智子さんが、第4次再審請求の申し立てを4月4日に行いました。

挨拶に立った早智子さんは、この集会に一緒に参加しようと話したのが一雄さんとの最後の会話であったと述べ、一雄さんが生前書き溜めた短歌を紹介しました。また、「裁判長が10人も変わりながら、一度も関係者尋問や証人尋問が行われることはありませんでした。検察が証拠開示を拒み続け、石川の闘い、訴えを踏み躙りました」、「再審法の不備により、闘いと願いは断ち切られました」、「一雄に今もかかっている『見えない手錠』を外したい」と訴えました。
舞台では、その他支援者やえん罪被害者からも、「第4次再審を」、「東京高裁は証人尋問を行え」、「えん罪をつくらない世の中にしよう」など、連帯の声が挙がりました。

狭山事件弁護団の報告や再審法改正に向けた動きに関する報告、集会アピールが読み上げられ、閉会しました。
集会後、「狭山事件の再審開始を」「石川一雄さんは無実です!」などと書かれたプラカードを掲げてデモ行進を行い、第4次再審闘争の開始が宣言されました。

・以下の署名を呼びかけています。
「狭山事件の第4次再審請求において鑑定人の証人尋問をおこない再審を開始することを求める新署名」
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