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国連人権アップデート No.34  第2次「アフリカ系の人々のための国際 10 年」/修復的正義の実現

2025.09.08

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From pledges to action: The Second International Decade for People of African Descent

 国連人権高等弁務官事務所は本日報告書を発表し、各国政府および関係機関に対し、公式謝罪、真実究明、追悼、医療・心理社会的支援、補償などを通じて、アフリカ人およびアフリカ系の人々に対する修復的正義の実現に一層注力するよう求めました。
 報告書は、奴隷制、アフリカ人奴隷貿易、植民地主義の遺産に対する修復的正義が、アフリカ人とアフリカ系の人々に影響を与える制度的なレイシズムを解体する鍵であると結論づけています。
 さらに報告書は、人種的正義への取り組みの後退が進むなか、国家、企業、宗教団体、大学、博物館などが講じる必要な措置は依然として限定的にとどまっていると指摘しています。
 「体系的なレイシズムは過去に深くとらわれています。修復的正義を実現するためには、国家やその他の主体が、様々な形態の補償を含む包括的なアプローチを実施する必要があります」と、国連人権高等弁務官フォルカー・テュルクは述べます。「このアプローチが真に効果を発揮するためには、過去と現在の間の複雑な関係性を正面から検討する必要があります。それは、個人のレベルと社会のレベルの両方において、生活のあらゆる場面で、過去設計され形成された不公正な構造やシステムを解体するために必要とされます。」

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Urgent push needed to achieve reparatory justice for Africans and people of African descent
OHCHR報告書(A/HRC/60/70)はこちら