豪のNGO・Creative Spirits によれば、侵略者に盗掘されたアボリジニの遺骨は、英・米・仏・独など世界の博物館に保管されており、その数は現在1000体を越える。英がアボリジニの遺骨の返還を始めたのは1990年で、これまで1150体が返された。豪国内の博物館には約1万体の遺骨が保管されており、内、7280体が返還手続き中である。
国連先住民族の権利宣言は遺骨の返還を定めている。世界の先住民族は遺骨を返せ!と声をあげてきた。日本ではアイヌ民族と琉球民族が法に訴えた。日本政府は琉球を先住民族と認め、遺骨返還の権利を支持すべきだ。
今号は先住民族と盗まれた遺骨の返還について考える。
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IMADR通信211号 INDEX
特集:先住民の権利—続く植民地主義との闘い
・琉球先住民族の遺骨盗掘問題(松島泰勝)
・国際水準の遺骨、土地返還の権利(上村英明)
・先住民族の副葬品、遺骨および無形文化財の返還
◦不可視化に抗するために—100年前の部落女性は何を伝えようとしたか①
◦「共に在る」場をつくる—難民・移民フェスを開催して
◦第34回総会・記念講演を開催
◦武者小路先生の遺志を受け継ぎ、反差別国際運動の発展を!!
◦ジュネーブ便り:マイノリティ問題に関するアジア太平洋地域フォーラム2022
◦本の紹介 シリーズお仕事探検隊『ごみ清掃のお仕事』
◦IMADRからのお知らせ
発行:2022年8月9日