今や、人権遵守は企業活動の重要な一要素となっています。ビジネスの世界においてグローバル化が進む中、インドでは労働者の権利が守られないまま女性や子どもが労働力として搾取されています。私たちが安価で手に入れたTシャツは、インドの農場で劣悪な条件のもと働く子どもたちの摘んだ綿からできているかもしれません。サプライチェーンにおいてこのような人権侵害が起こることを防ぐ視点は企業だけではなく、消費者である私たちにも求められています。本書は企業の活動が人権に与えるインパクトに関して最前線で取り組んでいるNGOおよび研究者によるもっともアップデートな報告です。
目次
発刊にあたって
「ビジネスと人権」と市民社会 松岡 秀紀
サプライチェーンの児童労働問題 岩附 由香
CSRは人権侵害を止められるか 和田 征樹
バリューチェーンにおける人権侵害 菅原 絵美
参考資料
奴隷の織布 南インドの紡績工場における大規模な(児童)強制労働 オランダ・インド委員会
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