2015.04.3

国連人権理事会28会期活動報告:バングラディッシュの人権活動家、スリランカの宗教マイノリティとアカウンタビリティ、ヘイトスピーチ、ロマ、在日コリアンについて発言しました

反差別国際運動(IMADR)ジュネーブ事務所は3月2日から27日にわたって開催された国連人権理事会27会期において、以下の活動を通して国際社会への働きかけを行いました。


 

口頭声明 

※声明の日付と実際に発言した日付は進行の都合により異なる場合があります。

  • 「スリランカにおける宗教の自由」 (フランシスカン・インターナショナルとの共同声明) について発言(3月11日)。 本会期中のスリランカ外務大臣による和解に向けた民族および宗教マイノリティとの結束を約束する発言および政府の平和宣言を歓迎するが、これまでの仏教過激派グループであるボドゥ・バラ・セナ(BBS)による暴力が見過ごされていることを懸念し、スリランカ政府が宗教に基づく暴力を調査訴追する独立機関を設置するよう求めました。また、宗教過激主義から生じるヘイトスピーチに対処する法律の必要を訴え、過去の教訓・和解委員会(LLRC)の勧告に従って宗教間の正義と調和を促進する仕組みの設置を求めました。声明はこちら(英文)
  • 「バングラディッシュの人権活動家およびスリランカにおけるアカウンタビリティ について発言(3月17日)。 2月26日に起きた過激派とみられるグループによるブロガーのアビジット・ロイ氏の殺害およびバングラディッシュ総理大臣のIT・コミュニケーションアドバイザーであるサジーブ・ワゼド・ジョイ氏による元国連アフガニスタン特別報告者カマル・ホサイン博士とデイリースタ―編集者マフズ・アナム氏に対して「裏切り者」として逮捕を呼びかけた発言を非難しました。また、スリランカ大統領による内戦への国内調査に国連からの専門家を含まずに意見は聞くという趣旨の発言に対し、これまでの国内での取り組みの失敗の歴史から国連との「ハイブリッド」の仕組みの必要性を訴え、さまなければ再びスリランカは被害者、市民社会および国際社会の期待に応えられないと発言しました。声明はこちら(英文)
  • 「マイノリティに対するヘイトスピーチ」 について発言(3月18日)。マイノリティ問題に関する特別報告者による「メディアにおけるヘイトスピーチ」の報告書を歓迎しつつ、憎悪扇動と人種差別からマイノリティを保護する措置が無い環境でマイノリティがヘイトスピーチに対して対抗措置を取ることが難しいことを指摘し、政府はマイノリティの人びとによる表現の自由の行使に任せずに彼らを保護する特別措置を取るよう呼びかけました。また、マイノリティのコミュニティは一枚岩でないために簡単に団結することはできないことから政府はマジョリティとマイノリティ両方をヘイトスピーチへの取り組み巻き込むべきと発言しました。また、人種差別撤廃条約の批准と、同条約4条の留保の撤回し、同条約および一般的勧告35に則った措置を取るよう各国に呼びかけました。声明はこちら(英文)
  • 「マイノリティに対する過去の悲劇の認識:スィンティ・ロマ、在日コリアン」について発言(3月20日)。ナチス・ドイツにより5万人のスィンティ・ロマの大虐殺が未だにヨーロッパの多くの社会において認識が不十分なことを指摘し、IMADRのパートナー団体である「ドイツ・スィンティ・ロマ中央委員会」による常設展を紹介しました。また、1923年の関東大震災時に発生した6000人の朝鮮人虐殺に対する記録や認識の不足が現在のヘイトスピーチや殺害扇動といった直接的な人種差別に繋がっていると発言しました。声明はこちら(英文)

以下の声明はNGO発言時間の制限により発言できませんでしたが、ここに掲載します。

  • 「バングラディッシュの人権活動家」 2月26日に起きた過激派とみられるグループによるブロガーのアビジット・ロイ氏の殺害およびバングラディッシュ総理大臣のIT・コミュニケーションアドバイザーであるサジーブ・ワゼド・ジョイ氏による元国連アフガニスタン特別報告者カマル・ホサイン博士とデイリースタ―編集者マフズ・アナム氏に対して「裏切り者」として逮捕を呼びかけた発言を非難しました。また、人権活動家の状況に関する特別報告者がアジア太平洋地域からの通報が昨年もっとも多かったことに言及し、アジア太平洋各国に対して人権活動家に対する嫌がらせや報復を控えるよう要請しました。声明はこちら(英文)

サイドイベント への参加および開催

「人種差別撤廃条約採択50周年記念イベント」(3月2日、ベルギーおよびスロベニア政府代表部主催)). ※IMADRはパネリストとして参加

  • 開会挨拶: ディディエール・レインデール氏、ベルギー王国外務副大臣/ボグダン・ベンコ氏、スロベニア共和国外務副大臣
  • パネリスト: ファティマ・ビンタ・ビクトリア氏、国連人種差別撤廃委員会(CERD)委員(ブルキナファソ)/アナスタシア・クリックリー氏、CERD副委員長(アイルランド)/イブラヒム・サラマ氏、人権高等弁務官事務所(OHCHR)人権条約部 部長/小松泰介, IMADR 国連アドボカシー担当

「スリランカにおける宗教の自由」 (3月12日、フランシスカン・インターナショナルとIMADRの共催)

  • 議長:二マルカ・フェルナンド理事長
  • 基調演説: ヘイネール・ビエルフェルト氏、宗教と信仰の自由に関する国連特別報告者
  • スピーカー: ルキ・フェルナンド氏、人権活動家/クリスチャン連帯運動その他/モハメド・ニザム・カリアペール氏、スリランカ・ムスリム議会副議長/カルムナイ市長その他

「政治的移行、民主主義および人権:ビルマとスリランカの経験」(3月19日、フォーラム・アジアとIMADRの共催)

  • 司会: マット・ポラード氏、国際法律家委員会
  • スピーカー: 二マルカ・フェルナンド理事長、スリランカ/キン・オフマール氏、ビルマ・パートナーシップ

その他のニュース

  • 南アフリカに本部を置く国際NGOであるシビカス(CIVICUS)がニューヨークの国連女性の地位委員会の59会期で開催したサイドイベント「懸念されるトレンド‐女性人権活動家に対する制度的脅威の増加」(3月16日)に二マルカ理事長が参加し、英国新聞紙のガーディアンに理事長のインタビューが掲載されました。

インタビュー記事は こちら(英語):The Guardian: Women’s rights activists call for UN to protect them in their work

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