IMADR事務局
2017年7月から8月にかけた近年まれにみる豪雨により、ネパール南部では川の氾濫や土砂崩れがあちこちで発生し、周辺地域と住民に深刻な被害をもたらしました。8月20日時点で死者123人、行方不明35人が報告され、多くの家屋が流されたり浸水被害にあいました。また、幹線道路の寸断や停電により7500人以上が孤立させられていると報じられました。IMADRのパートナー団体であるネパール・フェミニストダリット協会(FEDO)は、被災地より緊急支援の要請を受け、道路がつながる被災地から救援物資の配給を始めました。FEDOから支援の要請を受けたIMADRは、すぐに、ダリットを含む遠隔地の被災者に救援物資(食料、水、衣類、薬、シーツ他)を届けるためのカンパ活動を始めました。
それに呼応して、IMADR会員および関係団体の皆様より支援のための寄付をいただきました。また、ウェブサイトを見て寄付をしてくださり、さらにはIMADRの賛助会員になってくださった方もいました。最終的には合計34万840円の寄付をいただきました。厚くお礼を申しあげます。
10月30日、FEDOより「IMADRの皆さまの常に変わらぬ支援に心より感謝申しあげます」というお礼の言葉とともに報告が送られてきました。地元支部から緊急支援の要請を受けたFEDOは、南部被災地のバルディア、シラハ、サプタリ、ラウタハ、バラ、マホタリ、ウダイプルの地区に車を出し、過疎地に位置し、救援物資が届いていないダリットの居住地を優先的に回りました。衣類、食料、水、医薬品、衛生用品などを被災者に配布し、さらには地域のFEDOの支部に今後の物資補給のために現金を預けて対応するよう手配をしました。被災から5カ月たちますが、被害からの復興にはまだ時間がかかりそうです。今後も現地から届く報告や情報を共有していきます。皆様の引き続きの関心をお願いいたします。