2018.10.22

ヒューマンライツセミナーを開催しました(10/15)

「2億人のインクルージョン-SDGsとダリットコミュニティ」のテーマで開催した第27回ヒューマンライツセミナーは、10月15日、盛会のうちに終了しました。参加者480人が集まるなか、南アジアにおけるダリットコミュニティの現状について、持続可能な開発目標を目指す世界の文脈において考えるセミナーとなりました。

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アジア・ダリット権利フォーラムのポール・ディバカーさんは、ダリットが置かれている制度的差別の根深い問題と、世界が持続可能な開発を目指すのであれば、ダリットのインクルージョンと主流化は前提条件であると強調しました。ダリット女性に関する研究者のジェイシュリー・マングハイさんは、自身が行った400人のダリット女性への聞き取り調査の結果をもとに、女性たちが直面する問題を具体的な数値を用いて報告しました。複数の差別的状況が重なりあうなかに女性たちが陥れられているとジェイシュリ―さんは強調しました。さっぽろ自由学校「遊」の小泉雅弘さんは北海道で取り組んだアイヌ民族とSDGsの冊子作りについて報告をしました。
後半のディスカッションでは、会場からダリットの現状と問題への取り組みに関して多数の質問と意見が出ました。今回のヒューマンライツセミナーに合わせて、IMADRは「ダリットを知る」というタイトルのハンドブックを作成し、討議資料として配布しました。セミナーで発表された報告の概要はこちらからご覧いただけます。HRS討議資料

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