マヤ先住民族 自治と自決をめざすプロジェクト

「・・・『北』の『豊かな』国のNGOが『南』の草の根の人々とどのような協働関係を築くことができるのか―グァテマラプロジェクトの5年余りの歩みの中で、私たちは何度もこの問いに立ち止まってきました。 」本書「はしがき」より

「西半球で最も醜悪な人権侵害」と呼ばれたマヤ先住民族への虐殺を生んだグァテマラの内戦。1996年の内戦終結とともに、500年にわたる植民地支配の歴史を転換させ自治と自決を求めるマヤ先住民族の新たな闘いが始まりました。
その中で、マヤとしてのアイデンティティを保ちながら、差別と抑圧に抗し、共同体としての「エンパワメント」をめざす若者たちの地道な教育活動をともに作っていきたい・・・NGO、反差別国際運動の「マヤ先住民族のエンパワメントプロジェクト」はこうして1998年に始まったのでした。
5年間のプロジェクトの軌跡を振り返りながら、マヤの人々と「ともにつくる」プロジェクトとは何かを問います。グァテマラだけでなく世界の先住民族にとって共通の重要な課題である、自決と自治、開発、教育、女性への複合差別についての資料や論考を掲載しています。
ロドルフォ・スターベンハーゲン(メキシコ大学院大学教授・国連先住民族の人権特別報告者)による「土着の民の逆襲」も所収。

*なお、このプロジェクトは2002年に終了しました。

目次
  • 地図 グァテマラ全土図
  • はしがき
  • 凡例・イラスト説明
  • 地図 グァテマラの言語区分

第1部 プロジェクト報告 1998年~2002年

  1. <何か>のために生きること アンヘル・ロメオ・ソルバル=ミス
  2. 平和をめざす青年運動 活動の軌跡 平和をめざす青年運動(MJP)
  3. プロジェクトの5年間を振り返って IMADRグァテマラプロジェクトチーム

第2部 プロジェクトの背景 先住民族の権利とエンパワメント

  1. 先住民族の権利と自決権 1980年代以降の権利回復運動と国際的動向 吉田奈津子
  2. 土着の民の逆襲   ロドルフォ・スターベンハーゲン
  3. 先住民族の権利とは何か 主権・自決権・オートノミーをめぐって 中野憲志
  4. 「地球市民社会」を問い直す 先住民族の権利実現のためのNGO運動論 藤岡美恵子
  5. 資料1 先住民族シアトル宣言

第3部 グァテマラの先住民族をめぐる諸問題

  1. 和平合意履行と先住民族 藤岡美恵子
  2. 特別寄稿・土地問題、地方分権、先住民族の参加、現状とMINUGUAの意義と限界 山内珠比
  3. 先住民族と開発、グローバリゼーション 中村隼人
  4. 先住民族と民衆教育 馬目美奈子
  5. 先住民族女性と複合差別 荒川加奈子
  6. 資料2 先住民族の権利と和平合意履行に関する主な動き
  7. 資料3 第1回米州先住民族女性サミット宣言(2002年11-12月)
  8. 資料4 先住民族のアイデンティティと権利に関する合意(抜粋)

第4部 マヤ先住民族のコミュニティラジオ

  1. コミュニティラジオプロジェクト提案 ボカコスタ総合開発委員会
  2. グァテマラのメディア――戦争から検閲へ アルフォンソ・グムシオ・ダグロン
  3. グァテマラにおけるコミュニティラジオの歴史 グァテマラコミュニティラジオ通信評議会
  4. コミュニティラジオとグローバリゼーション ホセ・フェルナンド・ロペス
  5. コミュニティラジオプロジェクトへの連帯アピール ピート・トリディッシュ
  6. 電波を先住民族の手に 中野憲志
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