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「先住民族アイヌ女性を語る」を開催しました

更新日:2017年03月03日

2月25日、札幌アイヌ協会から多原良子さんをお迎えして、「先住民族アイヌ女性を語る– CEDAW審査から1年」をIMADRとヒューライツ大阪の共催で開催しました。多原さんは結婚後、あるきっかけでアイヌ民族のための組織で働くようになりました。女性団体との交流なども経験するなかで、やがて、男性中心のアイヌの組織と、マジョリティの女性が中心の女性組織のいずれも自分の居場所ではないと感じるようになりました。そのようななか、2002年、IMADRが呼びかけたマイノリティ女性の集まりに参加をし、初めて部落女性や在日コリアン女性と出会い、「複合差別」について知り、強い刺激を受けたそうです。マイノリティ女性たちは不可視化されてきた自分たちの状況を、国連人権制度を活用したり、独自の実態調査などを行いながら明らかにしていこうとしていました。多原さんは、まさにそれこそがアイヌ女性たちが求めてきたことだと気づきました。

それ以来、多原さんたちアイヌ女性は国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)による日本審査への参加、マイノリティ女性フォーラムの開催、CEDAWの勧告の実施を求めた政府交渉などの活動を、10年以上にわたり粘り強く続けてきました。その一方で、アイヌ女性たちの間での問題共有、差別との闘い、失われた文化の回復などに取り組み、絆を培ってきました。

2016年2月のCEDAW審査には3人のアイヌ女性がジュネーブに行き、先住民族の女性としておかれている情況について訴え、CEDAWからアイヌ女性あるいは先住民族女性が直面する課題への措置を政府に促す数々の勧告が出されました。

こうした積み重ねと努力が効を奏し、政府のアイヌ政策に関する協議会で、これまで決して言及されなかった「アイヌ女性の問題」が今度取り上げられるようになりました。多原さんは隠しきれない喜びでそう語りました。

先住民族であるアイヌ民族が日本の植民地政策により土地を奪われ、生活手段を壊され、文化を抹消されてきた歴史を踏まえ、そのなかでアイヌ女性は女性であるためにさまざまな差別と不利益を被ってきたという事実を重ね合わせて見なくてはならないことを気づかされる集いになりました。

ainu

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