2016.07.11

マイノリティとカースト制度に基づく差別に関する特別報告者レポート

和訳レポート全文  マイノリティSR カースト差別報告

国連マイノリティ問題特別報告者(リタ・イサックさん)は「マイノリティとカーストおよび類似した世襲的地位の制度に基づく差別」に関して包括的な調査を行い、その結果を国連人権理事会第31会期(2016年3月開催)に提出しました。この差別の影響を受けているコミュニティは、インド、ネパールなどの南アジアにおけるダリット、日本における被差別部落、中東、アフリカおよび南アメリカの一部地域における異なる被差別集団など、世界的に存在します。今、国連では、カースト制度に基づく差別が人権や開発の分野における目標を阻害する一つの大きな要因として捉え、その解決のための取り組みを関係国や国連関係機関に促す試みがなされています。報告書には、日本の被差別部落が現在直面している問題や、これまでの取り組みの成果に関する分析も含まれています。マイノリティの権利の視点から捉えたこの報告書は、今後、さまざまな地域におけるさまざまなレベルでのこの形態の差別撤廃の取り組みの指針として活用されるよう望まれます。

原文 A/HRC/31/56

 

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